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日鍼会を知る

ASSOCIATION

ご挨拶

Greeting

ご挨拶

公益社団法人 日本鍼灸師会
会長 小川 卓良
副会長
中村 聡
副会長
松浦 正人
副会長
大口 俊徳
副会長
南 治成

国家・国民のために鍼灸の普及啓発を推進

令和元年6月9日に開催された定時代議員総会で役員改正が行われ、新体制で(公社)日本鍼灸師会(以下:日鍼会)の舵取りを行うこととなりました。来年は日鍼会設立70周年に当たりますが、この節目の年に日鍼会の活動方針を再確認させていただきます。

また、同じく来年2020年にはオリンピック・パラリンピックが開催され、日鍼会の会員諸兄も選手村や他の様々な場所で、世界のアスリートや関係者或いはメディアの方々に、日本の鍼灸治療の良さを味わっていただける機会を得ることができました。この根底にはIOC(国際オリンピック委員会)において、鍼治療が非常に高く評価されていることと無縁ではないことがあります。

近年、ドイツ、米国で政府関係の公的機関が助成した大規模な研究が相次いで行われ、緊張性頭痛・片頭痛・腰痛・膝痛の4分野のほぼ全てで、正規西洋医学の標準的最新治療よりも鍼治療の方が、有効性・安全性・経済性に優れているというエビデンスが報告されています。

英国では医師会が、全般的に鍼灸を含むCAM(補完代替医療)をまず患者に施し、その結果を診て西洋医学を適応するかどうか判断するように勧告したことがあります。このことによって、国家の経済的負担が軽くなるからでありますし、有効性も劣らないと判断されたからでもあります。

WHOでは約30年ぶりに病気の分類が改訂され、その中に鍼灸を含む伝統医学の病名が数多く記載されることになりました(ICD-11:国際疾病分類)。西洋医学と同等に鍼灸医学が国際的に認められたことになります。

また、中国・台湾・韓国の東アジア諸国では西洋医学を行う医師と同等、或いはむしろ東洋医学を行う医師(西洋医学医師とほぼ同等の教育水準)の方が高い評価を得ている国もあるほどです。このように、国際的にみると日本の鍼灸・鍼灸師は国内で十分な評価を得ているとは言えない状況にあります。

西洋医学は緊急性のある病気や重篤な病気に対して素晴らしい対応ができます。しかしながら鍼灸院に来院する患者さんを診る限りにおいては、生活習慣病や自律神経失調症、手術の必要がない軽症疾患などにはあまり有効な治療法があるとは言い難く、健康維持・増進、未病という領域では診断はともかく、あまり治療手段がないのが現状かと推測いたします。

鍼灸医学は西洋医学の得意な分野はむしろ不得意で、西洋医学にあまり有効な治療法がない分野を得意としております。確立したエビデンスはありませんが、両医学の利点をうまく利用することで、健康寿命・平均寿命の延伸、さらに国家の医療経済面での貢献も期待されています。今後の課題として、この分野でのエビデンスを確立することが急務です。

日鍼会は、「鍼灸学術を振興し、鍼灸業務を通じて健康・福祉の増進、公衆衛生の向上に関する 事業を行い、もって国民の健康と福祉の向上に寄与することを目的とする。」ということを定款に明記した団体です。

鍼灸を国民の皆様に普及することで国家国民のためになると信じており、全国の各師会・会員諸兄と一致団結して、国民の健康保持増進のために事業を推進してまいります。