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◉秋の彼岸
　今日は「秋分の日」。秋の彼岸は、秋分の日と前後3日間を合わせた7日間のことを指し、ちょうど真ん中の秋分の日を「彼岸の中日」と呼びます。
　この彼岸の中日には春でも秋でも、モチ米を蒸して餡子でくるんだものが行事食として登場します。春のお彼岸では「ぼたもち」、そして秋には「おはぎ」と呼ばれ、その由来は諸説ありますが、春に咲く「牡丹」、秋に咲く「萩」の花になぞらえているという説が一般的です。
　さて、この秋の彼岸の時期に赤く鮮やかに咲き誇るのが「ヒガンバナ」です。ヒガンバナは赤い花を意味するマンジュシャゲ（曼珠沙華）の別名がありますが、本来、語源となったサンスクリット語の「マンジューシャカ」は別の植物を指すのだそう。里山の方に行くと田んぼの土手などに群生しているのを見ることができますが、これは自生しているのではなく人の手で植えられたもので、その毒性からモグラやネズミ除けのために植えられたと言われており、鱗茎をすりつぶして糊状にしたものは防虫の目的で衣類や襖の下張りなどに用いられていたこともあるようです。実はこれには別の説もあります。ヒガンバナは有毒植物ですが、鱗茎をすりつぶして水にさらし毒抜きをすると食べられるため、飢饉の時などの「救荒植物」として植えられていたというもので、日本には縄文時代に食用として中国から渡来したとも考えられています。昔は田んぼの土手などに「畔豆」（あぜまめ）と称して大豆（枝豆）を植える習慣があったので、この説もあながち間違いではないのかもしれません。
　このヒガンバナですが、多くのアルカロイドが含まれており、誤って食べると嘔吐、下痢、流涎、神経麻痺などの症状が現れます。しかしながら有毒植物は往々にして薬としての一面も持ち、含まれるアルカロイドには鎮痛、降圧、催吐、去痰などの薬効作用があります。なかでもリコリンはアメーバ赤痢や喀痰の治療薬、ガランタミンは小児麻痺後遺症、アルツハイマー病の治療薬として利用されています。
　生薬としての名前は「石蒜」（せきそう）。日本でも中国でも専ら民間療法として用いられていて、鱗茎をすりおろしたものを肩こりや乳腺炎、乳房痛などの湿布薬としていたようです。また浮腫に対して、石蒜を唐胡麻（別名：ヒマ、ヒマの種子を絞ったものが「ひまし油」）と混ぜたものをすりおろして足裏の涌泉穴に塗布するとよいと言われています。
（参考）スカイワードプラス（ホームページ）、漢方生薬辞典（ホームページ）、「ことばの歳時記」（金田一春彦）

※この内容の意見や見解は、あくまで書き手個人のものであり、
日本鍼灸師会または役員の見解や意見を代表するものではありません。

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《 9月23日　今日は何の日？》
「秋分（しゅうぶん）」
　二十四節気の第16番目の節気。昼と夜の長さがほぼ等しいが厳密には昼が若干長い。現行暦9月内、旧暦8月内。現在広く採用される定気法では、太陽が秋分点を通過した瞬間の太陽黄経が180度になったとき（黄道十二宮では天秤宮の原点に相当）で、9月23日ごろである。
　春分と同様に、秋分では昼夜の長さが等しくなる。『暦便覧』では「陰陽の中分なれば也」と説明している。しかし、実際には、昼の方が夜よりも長い。日本付近では、年による差もあるが、平均すれば昼が夜よりも約14分長い。また、この日をはさんで前後7日間が秋の彼岸である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

※この内容の意見や見解は、あくまで書き手個人のものであり、
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◉放生会
　今年は梅雨明け宣言が早かったせいか、夏が長く感じて暑さもことさら体に堪えましたね。9月に入りやっと秋の気配を感じるようになってきましたが、この秋の到来を感じさせるお祭りに「放生会」（ほうじょうえ）があります。
　この放生会は文字通り「生けるを放つこと」を意味し、仏教の殺生戒に基づいた行事で、古くは中国の天台宗開祖が行なったと伝えられており、日本では『日本書紀』のなかで、天武天皇が「諸国に詔（みことのり）して放生せしむ」とあるのが歴史上の初見となります。各地の寺院のほか、八幡神をまつる神社を中心に行なわれており、大分県宇佐市の宇佐神宮や京都府八幡市の石清水八幡宮、そして福岡県福岡市の筥崎宮の放生会がよく知られています。宇佐神宮の放生会は、養老4（720）年に反乱を起こして鎮圧された隼人（南九州の部族）の怨霊をしずめるため、八幡神の託宣により天平16（744）年に始まったと伝えられ、そこから全国の八幡宮に広まったと考えられています。
　さて、この放生会。もともとは供養のために、捕らえた魚や鳥などの生物を池や野に放してやる行事で、例えば宇佐神宮の仲秋祭（放生会）では、祭典直前に世襲の蜷（ニナ…巻貝の一種）職（蜷木家）により集められた蜷や蛤を、葦で編んだ葦苞（アシヅト）と呼ばれる包に納め、仲秋祭（大祭）に供え、その後、寄藻川河口の船上にて行われる放生式において、神職の手により河中へ放たれるといった由緒正しき伝統神事が行われているようです。
　私が住んでいる福岡市にある筥崎宮で開催される放生会（福岡ではほうじょうやと読みます！）では、宇佐神宮のそれとはまた趣が異なり神事的な雰囲気はみじんもありません。私がまだ小さかったころ、参道には所狭しと出店や怪しげな見世物小屋が並び、子ども心にドキドキしたものでした。現在、見世物小屋はほとんど姿を消したものの、「葉付きの新生姜」や「博多ちゃんぽん」（食べ物ではありません！長崎ビードロのような吹いて音を鳴らすガラス製品）、「放生会おはじき」といった縁起物の露店はまだ健在で、それを買い求める人々で賑わっています。ここ2年くらいはコロナ禍の影響で中止に追い込まれる事態になり淋しい状況でしたが、今年は3年ぶりに通常開催されるようです。
　放生会は全国の八幡宮で行われていますので、皆様も浴衣でも着て地元のお祭りに出かけてみませんか？もちろん、感染防止対策は十分に行った上で…です。
（参考）日本大百科全書(ニッポニカ)、「ことばの歳時記」（金田一春彦）、宇佐市ホームページ

※この内容の意見や見解は、あくまで書き手個人のものであり、
日本鍼灸師会または役員の見解や意見を代表するものではありません。

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《 9月8日　今日は何の日？》「白露

《 9月8日　今日は何の日？》
「白露（はくろ）」
二十四節気の第15。八月節（旧暦7月後半から8月前半）。
現在広まっている定気法では太陽黄経が165度のとき、9月8日ごろで、この日から次の節気の秋分前日までを指す。季節としては、大気が冷えてきて、露ができ始めるころ。『暦便覧』では、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」と説明している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

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#24節気
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昨日の理事研修会に引き続き、本日は第四回理事会が開催されています。いつも以上に議案が山盛りですが、真剣に議論していきます。
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◉秋におすすめの食材
　夏の暑さが徐々に和らぎ過ごしやすい気候となる秋ですが、夏の疲れも出やすく、体調を崩しがちな時期でもあります。
東洋医学の考え方では、秋は大気が乾燥することから「燥邪（そうじゃ）」の影響を受けやすいと考えられています。とくに「肺」は、「燥邪」に侵されやすく、咳や痰、ぜんそくなどの症状を引き起こしやすいといわれています。また、皮膚がカサカサと乾燥し、かゆみを感じる方が多くなります。秋は、肺や皮膚にうるおいを与え、体の乾燥を防ぐ食べものをとるとよいでしょう。
　体の乾燥を防ぐ食べもののひとつとして、秋におすすめの食材は「梨」です。
これからの時期に旬をむかえる梨は、そのみずみずしさから想像できる通り水分を多く含んでおり、体に潤いを与えます。特に肺を潤すとされており、痰の切れが悪いときや空咳、のどの不快症状の改善に効果的です。熱を冷ます作用もあるので、発熱後ののどの渇き、のどの炎症などにも効果的です。
　梨は中国では古くから薬として利用されており、「雪梨膏」という梨を含んだ薬もあります。また、酒毒をとり除くといわれており、お酒を飲みすぎた時や二日酔いの改善にもおすすめです。
さらに梨には、カリウムや疲労回復効果のあるアスパラギン酸が豊富に含まれており、水分とともに栄養補給ができます。
生で食べるほか、水と砂糖と一緒に煮てコンポートにするのもいいですね。
そのほかにも、柿、れんこん、白ごま、百合根などは体を潤す食材とされています。
体の乾燥を防ぐ食べものをおいしくいただき、秋を元気に楽しみましょう。

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《 8月23日　今日は何の日？》
　「処暑（しょしょ）」
　処暑（しょしょ）とは、暑さが止む、おさまるという意味で、厳しい暑さの峠を越した頃です。暑さが和らぎ朝夕には涼しい風が吹き、心地よい虫の声が聞こえてきます。昔から処暑の頃は、台風がよく来るといわれているそうです。いつ起こるかわからない自然災害には「備える」ことが大切です。日頃から万一に備えておくことで、自分自身や家族を守ることができるかもしれません。災害への備えを万全にして、実りの秋を穏やかに過ごせますように。

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◉入浴のすすめ
　暑い毎日が続くなかで疲労感が抜けづらかったり、冷房で身体が冷えたりしていませんか？今年は梅雨明けが早く、平年より一段と暑さが厳しい夏でしたね。暑い日が続くときこそ、湯船に浸かる「入浴」がおすすめです。
暑い日はついついシャワーで済ませがちですが、入浴をすることで疲れがとれやすくなり、冷房で冷えた身体も温まります。また、入浴を習慣化することで身体の発汗機能を向上させ、体温調節のしやすさにもつながります。
「暑い時期に湯船につかる気がしない」という方は、40度以下のぬるめのお湯に10～15分つかるのがおすすめです。ぬるめのお湯にみぞおちくらいまでつかる半身浴なら、お風呂上がりも身体が熱くなりすぎず、過剰に汗が残らずさっぱりできます。冷房が効いた部屋で長時間すごした日など、冷えを感じたときには少し長めに入り、冷えた身体を温めましょう。
また、ぬるめのお風呂には副交感神経を優位にし、気分を落ち着かせて心地良い眠りに誘う作用があります。人間は体温が下がる時に眠りに入りやすくなるといわれているため、就寝する1～2時間前に入浴すると、ちょうど寝る頃に体温が下がってより良い睡眠がとれやすくなります。
お気に入りの香りの入浴剤やアロマオイルを入れるのもおすすめです。香りの効果でよりリラックスすることができます。
暦のうえでは秋となっても、まだまだ残暑が続きます。毎日の習慣に入浴を取り入れて、残暑を元気に乗り切りましょう。

※この内容の意見や見解は、あくまで書き手個人のものであり、
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《 8月7日　今日は何の日？》　「立

《 8月7日　今日は何の日？》
　「立秋（りっしゅう）」
　立秋は、二十四節気の第13。厳しい残暑は続きますが、今日から暦のうえでは秋となります。これからは少しずつ涼しくなり、秋の気配を感じ始める頃です。
　もうすぐ「お盆」の時期ですね。お盆は、正式には「盂蘭盆会（うらぼんえ）」と呼ばれ、亡くなられた方やご先祖様が、「あの世」と呼ばれる世界から「この世」に戻ってくる期間のことといわれています。故人が生前を過ごした場所、主に自宅でお迎えして、再び戻っていくあの世での幸せを祈る機会となっています。お盆になったら、お別れした故人やご先祖様の冥福をお祈りしましょう。

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◉大暑の日に打ち水　打ち水とは、

◉大暑の日に打ち水

　打ち水とは、道路や庭に水をまいて土埃を防いだり涼を得たりする、昔から伝わる生活の知恵です。本格的に広まったのは江戸時代にはいってからで、打ち水に関する俳句が残っていたり、浮世絵で打ち水の様子が描かれていたりしています。
では、実際に、涼が得られるのでしょうか？　調べたところ、打ち水は「気化熱」によって地面の熱を大気中に逃がす効果を利用しているので涼しくなるようです。そして、エコとして大事なのは「二次利用水」をしようすることです。お風呂のお水、お米のとぎ汁、雨水、子ども用プールの残り水などをうまく利用して、打ち水で涼を得たいですね。（参考サイト：打ち水大作戦、日本の行事・暦）

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《 7月23日　今日は何の日？》
　「大暑（たいしょ）」
　大暑は、二十四節気の第12。この季節に天気予報でよく耳にする「夏日」は、暑さの指標に使われる言葉です。「夏日：25度以上、真夏日：30度以上、猛暑日：35度以上」となっています。1年で最も暑さが厳しく感じられる頃であり、体力も消耗しやすい時期です。
体力をつけるために鰻を食べることは夏の風物詩のようでもありますが、まずは冷たいものを常飲常食するのを避けて、胃腸を労わりながら暑さを乗り切っていきたいものですね。（参考サイト：暦生活、日本の行事・暦）

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◉“暑さを乗りきる食べ物”
　暑い夏を乗り切るための代表的な食事といえば、「鰻」「大蒜（にんにく）」があります。鰻は万葉の時代から薬代わりとして土用の丑の日などに食されてきました。疲労回復のほかにも、視力回復や皮膚、髪、喉などにうるおいを持たせる効果があります。大蒜は、大蒜に含まれる「アリイン」という成分が調理により分解されて「アリシン」とよばれるアミノ酸となり、体内でビタミンB1と結びつき、糖の代謝を促したり、エネルギーを発生させます。ビタミンB1と結びつくことでその成分を体内に長く留め、エネルギーを生み出す効果を持続させることで疲労回復を助けることが期待できます。抗酸化作用や免疫アップにもつながる食材なので積極的に摂取したいですね。

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#鰻
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《 7月7日　今日は何の日？》　「小

《 7月7日　今日は何の日？》
　「小暑（しょうしょ）」
梅雨が明け暑さが本格的になる小暑。今年は本日、七夕から始まります。7月のことを「文月」と、皆様の地域よぶのは、七夕行事にちなんで短冊などに詩歌などの文を書き、書道の上達を祈ったことに由来するようです。
皆さまの地域でも蝉が鳴き始めましたでしょうか？正式には大暑（7月23日）以降に出す暑中お見舞いですが、本日から出し始めて良い時期なので、なかなか会えない旧友、恩師に出してみてはいかがでしょうか。
この時期から蓮も咲き始めますが、蓮は花が開いてから4日目には散ってしまうそうです。
（参考サイト：暦生活・暦のある生活・cotogoto）

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◉“野草の力”
空は曇天が続き、蒸し暑い日が続きます。湿気や暑さで体力の消耗や眠気、食欲不振の出やすい季節ですが、目線を替えてみると、豊かな薬草の季節とも言えそうです。
家の周りや野原で探してみると、真っ白な花と独特の匂いが特徴の「ドクダミ（十薬）」が咲き誇っています。生の葉っぱは殺菌作用が強く、化膿止めや水虫対策に、乾燥させると利尿、強心、緩下、解毒など様々な効用が謳われています。また、地獄草の異名を持ち忌み嫌われる雑草「スギナ」は利尿、去痰、鎮咳、抗炎症など古くから生薬として用いられてきました。他にも、クマザサ、ヨモギ、オオバコ、タンポポなどなど、美味しくて効用が期待できる野草がいっぱい。
野草を採取してお茶として、食材として体調管理に取り入れてみてはいかがでしょうか？

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#ドクダミ
#十薬
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《 6月21日　今日は何の日？》
　「夏至（げし）」
一年で、昼間が最も長く、夜が最も短い日。冬至と比較すると、昼間の時間差は4時間以上もあります。暦の上では夏季の真ん中にあたりますが、実際には梅雨の真っ盛りで、農家では田植えに繁忙を極める頃。暑さのピークは１カ月ほど先になります。
冬至にはかぼちゃを食べる風習がありますが、夏至は地方によって様々で、関西ではこの日にタコを食べる習慣があり、関東地方では焼き餅をお供えたりします。
沖縄では、この頃に吹く季節風を「夏至南風」といいます。この風が吹くと、梅雨が明けて本格的な夏が訪れるそうです。（日本の行事・暦より転載）

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本日はステーションコンファレンス万世橋で公益社団法人日本鍼灸師会の定期代議員総会でした。今年度は議事も大変スムーズに進みました♬総会後は（一社）愛知県鍼灸師会会長より12/3、4にウインクあいちで開催される全国大会のプレゼンテーションが行われました❗️
#日本鍼灸師会
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◉“ホタルの光”で衛生検査
夏の夜、ほのかな光で私たちの心を癒してくれるホタル。このホタルの光が意外なところで産業利用されています。
ホタルが光る仕組みは古くから研究されており、酵素反応であることがわかっています。
発光に関わる酵素はルシフェラーゼといい、この酵素が ATP（アデノシン三リン酸）の存在下でルシフェリンと反応する際に発光します。この発光の仕組みを利用してキッコーマンは測定技術を開発し、目に見えない微生物を検出する微生物測定試薬（ルシフェール）を開発し、たいへん高感度かつ迅速な検査方法として、食品産業や、医療分野で利用されてきました。当初は、蛍の発光器から抽出されてきたルシフェラーゼですが、近年は、遺伝子組み換えによる生物発光酵素ルシフェラーゼの大量生産に成功しており、蛍の犠牲はないそうです。
参照　キッコーマンニュースリリース　https://www.kikkoman.co.jp/news/17018.html　

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《 6月6日　今日は何の日？》　「芒

《 6月6日　今日は何の日？》
　「芒種（ぼうしゅ）」
芒（のぎ）のある穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節ということから、芒種と言われています（実際の種まきは、これよりも早い時季に行います）。
梅の実が青から黄色に変わり、百舌が鳴き始めます。かまきりや蛍が現れ始める頃でもあります。次第に梅雨めいて、五月雨（さみだれ）の季節に入ります。

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◉紫外線の研究
　昼間の日差しが強く感じられるようになってきました。そこで気になるのは「紫外線」。
紫外線量は7月～8月が1年のピークですが、5月といえどもその9割近い値が降り注ぎます。
紫外線にはA波（UV-A）、B波（UV-B）、C波（UV-C）と3種類があり、主に日焼け止めクリームで防ぐのはUV-AとUV-B。
UV-Aは波長が長く体の奥に届き、肌を黒くし、しわの原因となります。UV-Bは波長が短く、肌の浅いところに炎症を起こし、シミやそばかすの原因となります。また白内障などの眼への影響も忘れてはいけません。
最も波長の短いUV-Cは、自然界においては大気層（オゾンなど）で吸収され地表に到達しないとされます。
ではUV-Cは身体にとって悪影響はないのでしょうか？
UV-Cは殺菌力が強く、その性質を利用し殺菌用ランプ（波長254nmで照射）として使われます。ただ、これも有害で皮膚がんや白内障を生じさせるので、人のいない場所で使用されています。
しかし、波長を変えることで安全に使用できる可能性が出てきました。
2020年に神戸大学とウシオ電機の研究グループが、高い殺菌力を持つ波長222nmのUV-Cを反復照射しても皮膚がんが発症しないことなどを世界で初めて実証し、ヒトの皮膚や眼にも安全であることを報告しました。
このことは医療現場や介護施設、学校や家庭においても安全に紫外線消毒が期待できると考えられます。実用化されれば、薬剤消毒による手荒れやアレルギーなどを気にする必要がなくなるかもしれません。

参照　環境省・紫外線環境保健マニュアル2020　　
神戸大学　https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/collaborations/2020_03_30_01.html　
　
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《 5月21日　今日は何の日？》
　「小満（しょうまん）」
　24節気の第8番目。万物の成長する気が徐々に強くなり、天地に満ち始める頃。
植物の成長する力が満ち溢れ、草木枝葉が茂ることを表しています。

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