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会長のごあいさつ

仲野 弥和
公益社団法人 日本鍼灸師会
会長
仲野 弥和

志と絆

 このたび、定時代議委員会総会で行われた選挙で21人の理事が選任され、その理事による選挙で会長に選ばれ、たいへん光栄に思っております。8年間会長を務められた相馬前会長と退任された前理事および監事に敬意を表し、歴史と伝統ある日本鍼灸師会の要職を汚すことのないよう、粉骨砕身努めてまいります。
 3月に起こった未曽有の大震災に遭遇された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。日本鍼灸師会は全国都道府県師会を通じて、継続した支援活動を粛々と進め、少しでも皆さまの手助けになればと思っています。
 今回の人事では、幸いにも組織・公益事業等に精通された高橋清人理事、また、学術・資質向上関連を長年進めてこられた小松秀人理事に副会長として助言をいただき、別項に紹介する常任理事、理事、監事の皆さんともに事業を進めることになります。
 就任挨拶にあたり、私のテーマとして「志と絆」を掲げます。志を同じくする鍼灸師の集まりの輪を広めるとともに公益事業を主体に役員一丸となり、国民に「医療としての鍼灸の大切な役割と自然治癒力を引き出す新しい日本型医療の創生」を訴え、普及啓発活動を浸透させることが需要喚起につながるのではないでしょうか。
 その実践者である鍼灸師は、国家資格とはいえ身分法には目的条項がありません。

 しかし、鍼灸医学の教育を受けたこの資格で何ができるかを考えますと、素晴らしく価値のある多くのことを行って窮地を救えるでしょう。
 質の良い日本型医療の確立のためには、関係団体の協力を得て改善を急がねばなりません。少なくとも医療を担う教育は、高卒3年間では国民のニーズには応えることが難しく、独立開業権のあるこの仕事を考えますと、4年以上6年は必要でしょう。今しばらくは養成施設のお力をお借りして卒後教育と研修制度を構築し、単位数など一定の条件を満たした方はその資質の有能さをホームページ上に公表していきます。
 今年度は、学術の研修記録を軸とした個人登録と、生涯研修を整理するためのソフト開発を進めています。全国大会や各師会の研修会および事業への参加記録と、全日本鍼灸学会などを一元化するなど協力し、併せて活用することで、それぞれの組織力の向上につながると思います。
 学術研修のプログラムも現在進行中のリスクマネジメントを始め、過去の専門領域も全国各師会で全ての鍼灸師を巻き込んで履行していただければ、資質の向上につながるはずです。
 鍼灸医療は国民にとって必要不可欠であり、予防医学(未病治)の安全・安心・経済効率のよい医療と、国民の健康で快適に過ごせる日常を提供することが、臨床にあたるすべての鍼灸師の目指すところであります。
 公益社団法人日本鍼灸師会にすべての鍼灸師が登録され、健康医学、予防医学のかかりつけとして位置づけされ、疾病治療に対応できる鍼灸師の輩出が公益事業の根幹であり、テレビやマスコミに鍼灸師が主人公として登場するなど多くの若者があこがれる仕事にすることが私の夢です。
 会員諸兄のご指導ご鞭撻を心よりお願い申し上げますとともに、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。